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ドルナが所有する8台のK2 Dyno ライブシステムは1台に付きK2 Summitメディア・サーバーとK2 Dyno リプレイ・コントローラーで構成されており、各オペレーターがクリップを登録したり、タグを付けたり、リプレイをキュー出ししたり、再生し、スピードを変えたりエフェクトを追加したりすることで映像の価値を上げることができます。

K2 Dynoリプレイ・コントローラーにはタッチスクリーンが搭載されています。各レースが始まる前には関連するすべての情報タグが前もってK2ネットワークに入力されるので、スクリーンを数回タッチするたけで、簡単に重要なメタデータを追加することができます。

「K2 Dyno PAは我々にとってとても付加価値のある製品だ。なぜなら、そのツールによって我々はネットワーク上のサーバーを完全にアクセスし、コントロールできるからだ。以前我々はワークフローを管理するためだけに3,4人常駐させる必要があった。しかし、PAの登場でこれらの作業が一人で行えるようになった。」

ドルナ・スポーツ プログラミング・テクニカルマネージャー Xavier Soler
スクリーンの下の部分には、見慣れたリプレイ用コントローラを搭載しており、オペレーターによって素材をキュー出ししたり、可変スピードを含む素材を安全にわかりやすく再生したりすることができます。

K2 Summitのオープンなネットワーク・インタフェースにより他のソフトウェアによるサーバーへのアクセスを可能にしています。ドルナの制作ワークフローにとってはK2 Dyno 制作アシスタントが重要な要となっています。

K2 Dyno PAはライブ制作コンテンツ管理システムで、編集ネットワーク上にあるサーバー上にある全てのコンテンツやそれに付随するメタデータのアクセスを可能にするのです。3倍速スーパースロー撮影用のカメラを含む40台近くのカメラデータの収録をはじめとし、それらのカメラからのライブリプレイを常時行っているのにもかかわらず、一人のオペレーターがコントロールするK2 Dyno PAによってこれらの素材の流れを管理したり、モニターしたりすることができます。

オンサイトのポスプロ作業を行うため、ドルナでは各ロケーションにてネットワークでつながった25台のアップル社Final Cut Proワークステーションを導入しています。これらはFinal Cutサーバーに接続しているアップル社の64TBXsanによって提供されています。

オープン、かつスタンダードなインタフェースによってK2 Dyno PAはK2サーバーネットワークとXsan編集ネットワークの連携を管理してくれます。K2 Dyno ライブシステムのオペレーターによって選択された素材はメタデータを含めて転送されるのです。

K2 Dyno PAはさらにルールベースのエンジンを採用しているため、どのコンテンツをどこに転送するのかを判断してくれます。レースが始まる前にはシステム管理者によりどのルールが使われるのかが決められ、収録素材がいつ転送されるのかが定められます。

K2 Dyno PAはXMLベースのメタデータをFinal Cut Proで使えるフォーマットに変換します。これらのメタデータはAVC-Intraでエンコードされたビデオと共にQuickTime互換のラッパーに転送されます。

Final Cut Proで編集している編集者はこれらすべてのメタデータにアクセスすることができます。特定なタスクを持った編集はデスクトップ上の編集Binに必要なコンテンツが自動的に転送されるようにデスクトップを設定することができ、コンテンツを探したり、確認したりするためにかかる時間を大幅に短縮することができます。



 Dorna リプレイ・マネージメント


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個別の編集例をあげると、編集部員はレース序盤に一番後ろに位置していたバイクのライダーがその後追い上げ、優勝にまで順番を上げていったストーリーを作成するよう要求されたとします。編集者はバイクライダーの名前から「追い越し」のクリップを選択することで、必要なクリップが簡単に編集者の編集Binに集められるのです。また、メタデータには時間情報が含まれているので、クリップは自動的に時間軸上に並びかえられます。このような機能がとても制作時間を短縮してくれます。

各レースでは、ドルナのトラックやクルーは開催前の金曜日に練習走行で3時間、土曜日のクオリファイ・ランに6時間、そしてレース当日の日曜日には6時間制作を行います。各曜日には1500〜2000ものハイライトクリップが作成され、K2サーバーネットワークに登録されます。

K2 Dyno PAの星の数とフィルタリングを使うことにより、前述のクリップの内1000〜1500もの素材とメタデータが編集用にXsanに転送されるのです。

残りの放送用センターはレースごとに更なるK2 Dyno ライブシステムを持つユニバーサル・ブロードキャストセンターで構成されており、国際フィードやクリーン・フィード、そのほか必要とされるフィードを収録しながら、最終映像を衛星アップリンクに送出します。

ドルナはスペイン・バルセロナにMotoGP毎の詳細なアーカイブを配置しています。これらは更なるアップル社のXsanサーバーとFinal Cut Serverで構成されています。これらの詳細アーカイブに送られるデータはオペレーターによって作成されたルールに沿って自動的に選択され、キャプチャーして事前に設定されたメタデータによって選定されるようになっています。

Grass Valleyが可能にし、ドルナが最も活用できたのは、詳細な制作を高速かつ的確、使いやすく、プレッシャーを低減させてくれるシステムです。


 
   
ドルナ・スポーツ (Dorna Sports) http://www.motogp.com/
本社: マドリード (スペイン)  オフィス: バルセロナ、ロンドン、東京
 
 
     

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