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今回の『THE STAR FESTIVAL 2009 FINAL』で、谷田様はVJ(Video Jockey)をされたそうですが、まずはVJの仕事について教えていただけますか?

クリエイティブディレクター
谷田光晴様

音楽イベントでレコードを廻して曲をスムーズに繋いでいくDJ(Disc Jockey)に対して、VJは、映像を音楽に合わせて繋いでいって、お客様に感動を呼び起こすというのが仕事です。

T2導入の目的は何だったのでしょうか?

今回のイベントに弊社のLive Technicalが関わることになったとき、「何か新しい価値を出したい」と考ました。そこで、ハイビジョン映像を使ってVJにトライすることにしました。T2では、2つの映像ソースを簡単に切り替えたり出したりが自在に行えますので、イベントで利用するには最適だと思いました。

実際に使ってみてのT2のご感想はいかがですか?

2チャンネル同時送出機能は大きなメリットでした。2つの映像を1つのインターフェースの中で選択できますのでVJのオペレーションに限りなく向いていましたし、操作性も良好でした。また、T2にHD-SDI出力が標準で備わっていたことも大きかったです。主要な周辺機器をHD-SDIで統一することで信号関係の接続トラブルは全くありませんでした。加えて筐体自体が小さいT2はVJのブースをコンパクトにまとめることもできました。



そのほかに、メリットと感じられたところはありますか?

事前の準備になりますが、映像の取り込み作業が非常にスムーズに行えましたね。映像素材は、EDIUSをはじめとして様々なシステムで作られているのですが、どのシステムで作った映像でも全く問題なく取り込むことができました。Canopus HQ Codecを採用しているところが非常に大きいと思います。以前であればHDを扱うときには特殊なコンバーターが必要でしたが、T2では映像信号をCanopus HQ Codecへの変換機能が内蔵されていますのでワークフローが簡略化されました。

お客様や業界からの反応はいかがでしたか?

お客様の感動は大きかったと思います。今回のイベントでは会場内にライブカメラを持ち込んで、その映像をモニターに映し出したりもしたのですが、その映像も非常にスムーズに送出できましたし、なんと言ってもHDですから、SDとは臨場感が違います。モニターのリアルな映像をケータイのカメラなどで撮影されている人も大勢いらっしゃいました。一方、クリエイターの反応も大きかったです。「自分たちもHDでやってみたい」「相談に乗って欲しい」といった声が増えました。T2を使ってみたことで、Live Technicalが考える新しい価値の創造について、大きくアピールできたと思います。

この先、Live Technicalはどのように展開されていくのでしょうか?

世の中には、素晴らしい技術やセンスを持ったクリエイターたちがたくさんいます。しかし、クリエイターたちのアイデアに対し、技術面が制約をかけてはなりません。クリエイターは、映像送出の知識や技術面に関してはテクニカルの人間ほど詳しくありませんから 。このような問題点を“人の力”によってクリアしていくのがLive Technicalです。具体的には、Live Technicalがハブ的な役割となって、テクニカルの人間がクリエイティブの人間に歩み寄り、より完成度の高い現場が演出できるようになると思っています。Live Technicalとしては、ぜひともそこにチャレンジをして、新しい価値を生み出していきたいですね。

T2を使ってのライブ演出などで、新しいアイディアなどはありますか?

T2は2チャンネル同時出力ができますので、3Dコンテンツをイベントの世界に持ち込んで、効果的に演出していくといったことは当然考えていますね。あとは、複数台のT2を使って同期再生させるなどといったところにも、かなり期待しています。




佐藤様の業務について教えてください。

イベント映像部 チーフ
佐藤信三様

技術陣のチーフであったり、操作担当であったりと、イベントごとに関わり方は変わりますが、一言で言えば、現場における技術担当です。今回の『THE STAR FESTIVAL 2009 FINAL』では、主要機材の選定も担当し、T2の導入を決めました

競合製品も多いなか、T2に決められた理由は何だったのでしょうか?

まずは、使いやすさです。従来のデッキやHDレコーダーに比べ、T2は圧倒的に使いやすいのです。「誰もが簡単に使える」というT2の設計コンセプトは確かな形になっていますね。次に、画質です。他社製品と比べても、Canopus HQ Codecによる画質には十分なクオリティがあり全く問題ありませんでした。

技術的な立場から見て特に評価される部分はどこでしょうか?

マルチフォーマットと言ってもよいほどの入力環境が備えられている点を高く評価しています。業務用デッキの場合にはそれなりに制限が多いのですが、T2にはアナログのコンポーネントをはじめ、多様な入力環境が用意されています。また、スイッチャーなどの他機材との連携も重要でしたが、全くのトラブル知らずでスムーズに連携できました。

『THE STAR FESTIVAL 2009 FINAL』で実際にT2を使われてみて、改めて評価できる部分などはありましたか?

スイッチャーなど他機材との
連携もスムーズ

T2導入の最大のメリットは、従来のSD用機材での運用方法を大きく変えることなく、HD映像を利用した新しい運用がスムーズに出来たところです。業務用機材は使う人間が限定されるため操作性に難がある製品が多いのですが、T2はマニュアル要らずで、触っていたら使えるようになったというくらいに操作が分かりやすかったです。現場のオペレーターが戸惑ったり、ストレスを感じたりすることは全くありませんでした。

グラスバレーというメーカーに対するイメージは、どのようなものでしょうか?

グラスバレーの開発陣は、私たち現場の意見に耳を傾けてくれます。現場の声がメーカーにとって重要な素材であることを理解し、開発にフィードバックする前向きな姿勢を感じました。その想いや熱意がT2の開発にも反映され私たちが望んだ形で製品化されたわけです。グラスバレーあってのT2なのだな、と思いますね。

T2はイベント業界に普及していきますでしょうか?

イベント業界にはまだ、「HDは敷居が高い」という認識が残っています。ハードウェアは高価で、かつ、操作は難解と思われています。ところがT2は、「HDの敷居は高くないですよ」「HDは誰でも使えますよ」と、製品自体が雄弁に物語っているわけです。T2の登場により、HD映像のイベントは確実に増えると思いますね。T2がイベント業界に与える影響は大きいですよ。



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株式会社タケナカ
http://www.takenaka-co.co.jp/

1926年(大正15年)の創業以来、一貫して映像関連サービスを展開してきた老舗企業。現在は、大阪を本拠に、東京、名古屋、京都、そして上海にも拠点を持ち、映像・音響機器のレンタル、イベントの企画・制作、映像・WEBコンテンツ制作、ICTサービス /システム開発など、幅広い業務を手掛けています。
 
 
     

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